金刀比羅宮東京分社
2014-07-03


命を削って書き上げたのに
大乗経の写本は送り返された
落胆と怒りが崇徳上皇の身体に溢れる
遂にはその舌先を力の限り喰い切り
滴り落ちる血潮で
大乗経の奥に呪詛の誓文を書き付ける

我は日本国の大魔縁となる
この経を魔道に回向す

手足の爪は長々と伸び
髪は銀の針を突っ立てたよう
目はとびの目つきに似
柿の衣を羽織っている
怨念の塊となった上皇は
生きながら天狗になったと言われた

暑い夏の日
上皇は死んだ
都からの勅命が届くまで二十日間
屍体は腐敗を防ぐため泉に沈められた

柩が運ばれる途中
雷鳴とともに激しい雨が降る
濡れた柩からは上皇の血が滴り落ち
柩を置いた石が深紅に染まった

江戸時代に爆発的にブームとなった金毘羅参り
海上交通の守り神として有名だが
その起源は諸説あり定かではない
象頭山を中心とした山岳信仰から始まり
修験道や密教が融合していったらしい
そこに仏教の神が習合し
金毘羅大権現と呼ばれるようになる
その後さらに日本最大級の怨霊である
崇徳天皇が合祀され
独特の神格が形成されていく

得体は知れぬが
何か神々しいもの
そして強烈な怨霊の力
人々は惹かれ救いを求め祈り続ける

今年は崇徳帝の850年忌にあたるという
このところの異常なほどの突然の雷雨などは
俺を思い出せという崇徳帝の仕業
なんてことはねえか

禺画像]

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金刀比羅宮東京分社
東京都文京区本郷1-33-17
[文京区]
[大物主神]
[崇徳天皇]

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