出雲大社東京分祀
2014-08-01


青木繁という画家の「オオナムチ」という絵画がある
裸で横たわる男の傍には二人の女がいて
女の一人は自らの乳房を掴み
そしてじっと僕を見る

勇者であったのだろう
オオナムチこと大国主命は
国造りの大業を成し遂げ
たくさんの妻を娶った

ぼくは美しい妻を探していたんだ
越国にはあなたが
美しいあなたがいることを知った
何度でも行くよ
あなたの所へ行くよ
ぼくはあなたの寝ているその寝顔が見たくて
もう抑えられなくて
あなたの住むこの家を揺すってる
鳥達が鳴く
〓が鳴く雉が鳴く鶏が鳴く
誰か鳥達を打ち殺し鳴き声を止めてくれ
ぼくはあなたの声が聞きたい

わたしの心は鳥です
渚であなたを探し求めて鳴く鳥です
もうきっとすぐにあなたの心に飛んでいくのだから
どうかあの鳥達は殺さないでね
真黒い夜が来たら
あなたは朝日のように笑ってね
そして沫雪みたいに白いわたしの乳房を
優しく
でも強く
あなたは掴んでくれるわ
わたしは腕枕をしてあげて
あなたは足を伸ばして眠るの
だから今は
真黒い夜が来たら

千年前のラブソング
古代日本人は
思いを伝える為に美しい言葉を駆使し
お互いに歌い合い
解り合い確かめ合った

時代はこんなにも過ぎたのに
ケータイやらメールやら手段はこんなにあるのに
今僕はあなたに100万分の1も
思いを伝えられないでいる

禺画像]

禺画像]

禺画像]

出雲大社東京分祀
東京都港区六本木7-18-5

[港区]
[大国主神・大己貴命]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット