大歳神社
2016-07-03



住吉大社の杜を抜け
細井川という名前そのままに
細い川に架かる短い橋を渡ったところに
大歳神社はある

集金にご利益ありと
大阪商人達の信仰を集め
最近では
おもかるいしという占いに
密かな人気があるらしく
小さな境内は
人の足が絶えることがない

お正月には鏡餅やら門松やらと
何の疑問もなく飾り物をするが
それは家に神様がやってくるのを
迎い入れるためのものなのだそうだ
日本人なら誰でもきっと
ナルホドと納得してしまう話だ
それが年神で大歳神もそれに当たる

しかし
昔からずっと
当たり前のように
神様をお迎えしなきゃと
全ての日本人が正月に同じように
同じような飾り付けを行う
その力とは一体何なのだろう
大晦日にカウントダウンして
花火打ち上げるのと
一緒だなんて言わないでくれよ

神様を迎えると言われて
納得はできるが
その神様とは果たして
一体何者なのだろう
特定の信仰を持つ人は別として
何か必死で願う時の
カミサマホトケサマーと言う時の
ぼんやりした神様のイメージか

大歳オオトシは
スサノオの息子である
スサノオはオロチを退治し
スサノオの周りに人々が集まる
人の集まりから国のようなものが出来上がる

父の後を継いだオオトシ
彼もまた人々を統べる指導力を発揮した
その勢力は列島全土に及ぶ
俄かには信じ難いが
神武天皇が大和の地に入る以前
大和の地の覇王がオオトシであった
そして彼には別の呼び名がある
饒速日ニギハヤヒ

何らかの意図で
その名と功績は消され
意図した者の思惑通り
ほとんどの日本人は
その名を記憶しない

スサノオやニギハヤヒを祀る
夥しいほどの神社の存在
正月に神様をお迎えするための飾り物
親子はきっと
熱狂的に受け入れられたのだ
今も残る神社や慣習が
それをきっと
証明している

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大歳神社
大阪府大阪市住吉区住吉1-5-16

[饒速日命]
[大阪]

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