北野天神社
2018-02-11



駅前で何かをがなり立ててる男
何を伝えたいのかさっぱり合点がいかぬ
中国の事をわざわざ支那と呼ぶ
そうか今日は建国記念日だったな
右翼の街宣車が矢鱈滅多ら多いと思ったら

明治より以前の昔の人は
そう思っていなかったのだが
明治になってから
天皇は神聖にして侵すべからずと
万世一系
八紘一宇
天皇のために命を捧げましょうと
政府は躍起になって大号令
日本人は真面目だし
まだ親父や爺さんが武士だった記憶もあるもんで
国民総動員
あいつは非国民
あいつは不敬
てな具合になっていったんだろうね
たかだか明治になってからなのに
日本の伝統でも何でもないのに

明治の学者が一所懸命計算したのが
日本の建国の日
日本書紀の記述に基づいて計算すると
神武天皇が即位したのが
なんとキリストの生まれる
660年も前の2月11日だったのだそうだ
つまり
今年西暦2018年は
神武紀元2678年である
平安時代の貴族も
室町時代のサムライも
そんなこと知らんで生きていたのにね

もちろん戦後アメリカ人により
こんな計算は廃止されたのだけど
現在では
「建国をしのび、国を愛する心を養う」
ために祝日にすると規定している
まあ休日は多い方がいいわけで
別に文句はないのだが

所沢市にある北野天神社は昔
物部天神社という名前であった
祭神は饒速日命ニギハヤヒ
最早
関東いや全国の主要な神社は
すべてニギハヤヒ
あるいはニギハヤヒの一族
を祀っていると言っても
いいくらいの勢いだな

御多分に洩れず
此処でもニギハヤヒの痕跡を
隠そうという意図が見える
ある時代に菅原道真を合祀して
北野天神と名前を変えた
あるいは変えさせられたのだろう
そんなことも知らない純朴な受験生は
ここでお守りを買ったり
お祈りしたりしてるのだ
頑張れよ受験生

空を飛ぶ巨大な磐船に乗って
ニギハヤヒはこう言う
「空見つ日本の国」※日本=ヤマト
(大空から眺めて、よい国だと選ばれた日本の国)
最初にこの国を日本と名付けたのはこの人だ

最初に磐船でヤマトの地に
天降ったのもまたニギハヤヒだ
ニギハヤヒは
天神の子であるしるしの宝物を持っていて
それを神武天皇に献上する
つまり
皇位を譲ったということだ
これらはすべて記紀に記述されていることだ

関東いや全国にこれだけ支持された
前王朝の存在
これこそが建国ではなかろうか
巧みに隠された今となっては
その年代の確定も難しかろうが
「建国をしのび」とは
政治的な意図で闇に葬られた
たくさんの人々を
政治的な意図など抜きに
偲ぶことなのではあるまいか
総理
どうなんだい

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北野天神社
埼玉県所沢市小手指元町3-28-29

[菅原道真]
[大国主神・大己貴命]
[饒速日命]
[埼玉]

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