下谷神社
2017-10-01



上野駅からほど近く
下谷神社はある
都内最古の稲荷神社とも
地下鉄の駅名にもなっている
稲荷町の町名の由来となったとも
神社の由緒書きにも
ネットの誰かの訪問記にも書かれている

境内には
ベンチと灰皿が置かれて
煙が青空に吸い込まれていくのを
眺めているだけで気持ちいい
とても清々しい神社だ
老人が百年前からずっと
そこでそうしていたように
未だ安く売られている煙草を
延々と吸い続けている

かつては下谷稲荷神社と呼ばれていたという
明治5年に名称が改められたらしい

それもそうだろう
これは稲荷神社ではない
祭神は大年神オオトシ
記紀によれば
スサノオと神大市比売カムオオイチヒメの
間に生まれた子供であり
その弟(妹?)が宇迦之御魂神ウカノミタマノカミ
こっちが稲荷神社の祭神だ

どこでどうなったのかは
わからないが
天皇なのか明治政府なのか
この誤りは
正さねばならぬと考えたに違いない
何故なら
祭神オオトシとは
あの饒速日命ニギハヤヒのことなのだから

前王朝の存在
未だ認めてしまうと都合の悪い連中がいるらしい
だけど都内の神社に行くだけで
少しだけ薄皮を剥ぐだけで
埋もれた日本の歴史が浮かび上がる
関東の地においても
前王朝の支配や統治構造が垣間見えるのだ

さあこれから
スサノオとニギハヤヒの系譜を
この関東の地でも
追いかけていくことにしよう
混迷を極める日本の現在に
何かが見えることを期待して

禺画像]

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下谷神社
東京都台東区東上野3-29-8

[台東区]
[日本武尊]
[饒速日命]

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